今回、注目の施設の一つが「“We delight Audi customers. We delight Audi kids.” 大人も子供も喜ぶキッズコーナー」をコンセプトに設計されたキッズルームである。
◆日本唯一の玩具選考機関が運営
アウディ ジャパンと「東京おもちゃ美術館」により、“カスタマーディライト”を追求して共同開発されている。日本で唯一の玩具の選考機関が運営する、新宿区四谷にある東京おもちゃ美術館は、子育てに木を取り入れる「木育(もくいく)」を林野庁とともに推進。木製玩具を中心に実際に手に取り遊ぶことができる「ウッドスタート」体験ミュージアムとして人気が高い。
Audiみなとみらいのキッズルームには「木育」をテーマに、国産の杉材が多く取り入れられ、樹齢100年の杉ベンチ、隆起した床などが設置された。そして、日本とドイツのおもちゃが約80点そろえられ、匠の木の文化を持つ両国の文化をおもちゃで体験することができるスペースとなっている。「くるま」「エコ・環境」「ドイツと日本」をキーワードに、ただ楽しく遊ぶだけではなく、学習や創意工夫もできるおもちゃを配置し、子供が集中して長時間飽きずに遊べるよう工夫されている。五感を刺激するドイツと日本の木製玩具は、子供たちの感性を高めるのに効果的だという。
ベンチ、床、おもちゃともに木材を中心とした天然素材を使用し、木の香りに包まれて森林浴ができる、親にとっても心地よい空間となっている。このキッズルームは、同じコンセプトに基づいて、今後全国のショールームにも展開していく計画だという。
◆初の試み、カフェも併設
また、もう一つの特徴が、アウディのショールームとして初の試みとなる、「Audi Caf● by blanc noir」の併設だ。カフェの店内は、ブランドイメージを踏襲する、グレーとホワイトを基調としたスタイリッシュなインテリアでプレミアム感を演出している。「Audi Caf● by blanc noir」では、“世界のPort townを巡る”をテーマに、オリジナルの「創作パンペルデュ(フレンチトースト)」を中心とした各港町の食文化を楽しめるメニューがそろえられている。“港ヨコハマ”らしく、世界各地から取り寄せるシーフードをふんだんに生かしたメニューも人気を呼びそうである。
このカフェは、テラスがあり、ショールームの外からもアクセスできるのも大きな特徴で、“食事を楽しむついでにショールームで車を見る”という、みなとみらい地区ならではの動線にも期待できるに違いない。Audiみなとみらいは、従来のような“商談場所”としてのショールームから一歩踏み出している。同地区を訪れる人が、他の商業施設やアミューズメントスポットのひとつのように、気軽に車に親しめる場として立ち寄ってもらう狙いがあり、自動車販売の次世代のモデルケースとして注目される。