のこぎり使って間伐体験 「富山らしさ発見塾」が開講

2013年7月28日

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富山らしさ発見塾の「親子林業体験」(富山新聞社共催)は27日、富山市小糸(こい と)地内で開講した。県内の親子20組40人が、森での間伐作業を体験して林業の仕事 に触れ、水や空気をきれいにする森林を守っていく大切さを学んだ。

富山市舟渡(ふなと)の下タ南部公民館で開講式が行われ、富山地区林業グループ協議 会の尾上幸男会長と南昭弘市議があいさつした。

参加者は小糸の森林に移動し、協議会員がチェーンソーを使って高さ約30メートルの タテヤマスギを切る作業を見学した。

参加者は協議会員に習い、小型のこぎりでスギの間伐に取り組み、木から枝を丁寧に切 り落とした。県林業研究グループ協議会の林下博会長が、間伐により森に日光が届いて森 林の荒廃が予防され、丈夫な木の生育につながることを説明した。

親子連れは切り倒された木の年輪を数え、ひもを使って倒木の長さを測る方法も学んだ 。

母親と参加した富大附属小2年松田瑞希さんは「自然や森が長い時間をかけて育つこと が分かった。自然を大切にしたい」と話した。

親子林業体験は富山新聞社内に事務局を置く「富山らしさ発見塾」が主催。日本財団の 助成で11月3日まで計6回開催し、立山山麓の散策や無花粉スギの植樹などを予定して いる。

次回は8月3日、魚津市石垣の新川森林組合で竹を使った食器や箸作りを行う。問い合 わせ、申し込みは事務局=076(491)8118=まで。

北国新聞


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