2013年4月9日
森林浴による「癒やし」の効果が科学的に証明されたとして、津幡町の県森林公園が、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京)から「森林セラピー基地」に認定された。「基地」は森林浴効果が得られる場所という意味で、全国に四十八カ所あり、県内では初めて。(高橋淳)
運動や散策 気持ちいい
県森林公園で運動や散策をしたときの「気持ち良さ」が、専門家によってお墨付きを得た。
「森林セラピー基地」に認定されたことを受け、津幡町などでつくる協議会は今後、森の楽しみ方をガイドする案内人の育成や、健康プログラムの開発を進める。
癒やし効果の実証実験は昨年八月、金沢大の学生十二人が参加し、同町の市街地と同公園で行った。同公園で過ごしたときは副交感神経の活動が高まるなど、リラックスしていたことが分かった。同法人の委託を受け、千葉大や森林総合研究所(茨城県)が検証した。
八日に同公園を散歩していた富山市の無職男性(66)は「金沢に来た機会に立ち寄るようにしている。体調が良くなっている実感もあるから、認定は当然かなと思う」と話した。
同公園は一九七三(昭和四十八)年に開園した。面積は千百五十ヘクタール。北陸三県ではほかに、富山市の立山山麓などがセラピー基地に認定されている。
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