2012年12月25日
愛媛県東温市の神社で、何者かが除草剤を注入したため枯れた、樹齢500年を超える「ご神木」が、今後、倒れる危険があるとして、26日、伐採されることになりました。
愛媛県東温市滑川にある「総河内大明神社」では、「ご神木」にしている樹齢500年を超えるヒノキの大木2本が、ことし9月、根元に穴が開けられ、枯れているのが見つかりました。
その後、除草剤の成分が検出され、警察は何者かが除草剤を注入したために枯れたとみて、器物損壊の疑いで捜査しています。
神社は、2本の木が今後、倒れる危険性があるとして、26日に伐採することを決め、25日、宮司や地域の人たちが集まって、作業の無事を祈って神事を執り行いました。
神事では、宮司が、木が神社を雨や風から守ってきてくれたことへの感謝の「祝詞」をあげました。
また、この中で、何者かが除草剤を注入したためご神木が枯れたことに対する悔しさを込めたことばも読み上げていました。
このあと宮司らが木に向かい、米と塩をまいて清め、木の魂を鎮めていました。
総河内大明神社の綿崎祥子宮司は、「木は長年、地域と神社を見守ってくれた。木がなくなってしまったら、むなしさしか残らない」と話していました。
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