2012.11.29
■オフィス木質化で森林支援推進
オフィスや店舗の設計施工を手がける文祥堂(東京都中央区)が、国産間伐材を使ったオフィス向け家具ブランド「KINOWA(キノワ)」を立ち上げた。森林保全を支援するのが目的で、3年後には5億円の売り上げを目指す。
KINOWAは間伐材を使った家具・雑貨の製造などを行う「西粟倉・森の学校」(岡山県西粟倉村)と業務提携して開発した。文祥堂がオフィス向け製品仕様の情報提供などを、森の学校が実際の製品作りを担当。同村産のヒノキの間伐材を使った床タイル、机、名刺入れの3品目5種類が販売されている。
このうち床タイルの「ユカハリ・タイル コグチ」は、オフィスで主流の床材・タイルカーペットと同じ大きさ(50センチ四方)で、張り替えが簡単にできるようにした製品だ。
既存オフィスの床をフローリング仕様にする場合、基礎工事などが必要だ。この手間を軽減できるように、KINOWAの床タイルは厚みを8.5ミリに抑え、ドアなどの建具と引っかからないように設計した。また、婦人靴の細いヒールのような集中加重でもへこまないように間伐材を年輪が見える方向で裁断。5センチ角の木片を並べる構造にしたことで、床そのものの微妙なゆがみにも対応できる。
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