2012年10月10日
日野町組合(北浦康臣組合長、組合員640人)は9日、実際には間伐材を搬出していないのに、220立方メートルを搬出したとして県から22万円の補助金を受け取っており、返還すると発表した。県の検査で指摘を受けた。
同組合は、昨年度約4ヘクタールの山林に約2キロメートルの林道をつけることで、220立方メートルの間伐材を伐採する計画を立てた。ところが、現場が急峻(しゅん)で積雪もあったことから一部伐採にとどまった。搬出実績がなかったにもかかわらず、計画通り220立方メートルを搬出したとして県に虚偽の実績報告書を提出。昨年度から始まった地球温暖化防止対策県産材供給支援事業から、1立方メートルあたり1000円の補助金を受け取っていた。
ところが、9月上旬に行われた県の常例検査で間伐材搬出の事実がないことが指摘され、同組合の内部調査でも確認された。このため、早急に県に報告、受領分を返還することになった。【斎藤和夫】
タグ: 国内 :: IN JAPAN, 森林保全