2012年9月24日
命の森やんばる訴訟の原告らは23日、国頭村内の森林伐採地で、沖縄本島と奄美大島にしか生息しない固有種で県指定天然記念物のイシカワガエルや、ノグチゲラの巣穴などを確認した。希少種の確認で、メンバーらは「やんばるの森の貴重な生態系が破壊されている」として、伐採の中止を訴えた。
視察したのは、県知事を相手に林道建設の公金差し止めなどを求めている同訴訟の原告と弁護団、自然保護団体のメンバーら。2012年度に伐採が計画されている4カ所(計12・7ヘクタール)を回った。辺戸の伐採予定地で体長約2センチのイシカワガエルを確認した。
同訴訟弁護団の喜多自然弁護士は「希少種の生息を知りながら伐採をしているのは文化財保護法違反」と強調。近く、伐採の中止を求める抗議声明を出し、刑事告発も検討するとした。
環境NGO「やんばるの自然を歩む会」の玉城長正代表は、林業事業に経済的合理性はなく、貴重な生態系を破壊していると強く批判した。
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