森林の価値を「見える化」する技術、NECシステムテクノロジーらが開発

2012/7/30

forest

NECシステムテクノロジーは、広域にわたる森林資源量と伐採木材量を推定することで、森林の価値を「見える化」する技術を開発したと発表した。農林水産省から受託した「新たな農林水産省政策を推進する実用技術開発事業」プロジェクトの一環として、三重大学大学院生物資源研究科と共同で研究開発したものである。

 開発した技術では、森林の航空写真を解析して木の高さ(樹高)を推定し、それをGIS(地理情報システム)上で地図情報と重ね合わせて、森林資源量を推定する。また、伐採を行った場合の材木量・端材量から、それらを売却した場合の売上金額を試算できる。この技術により、人手による測定では難しかった広域にわたる森林の金額価値を見える化でき、林業分野でのITによる経営効率化に貢献するという。今後、今回の技術の改良を進めるとともに、協業パートナーを募り、実用化を目指す。

日本経済新聞


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