間伐材加工の家具キット好評

2012/7/3

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間伐材を加工した家具組み立てキットを鳥取市のNPO法人「賀露(かろ)おやじの会」が開発し、都市住民向けに販売している。東日本大震災の被災地に寄贈する活動が注目され、注文が増えている。

 鳥取県智頭町産の間伐材を、切り欠きのある長さ2メートル幅4センチの板状に加工する。板を立体的に組み合わせて、棚を作ることができる。切り欠きを入れる「組手(くで)切り」という建具の技法から「組手什(くでじゅう)」と名付け、1セット20本を1万円で販売している。

 きっかけは、2010年に同町で始まった地域通貨を使った間伐材の出荷促進策。木材の出荷価格に上乗せする地域通貨の原資の一部を、森林ボランティア活動に取り組む同会が出資することになり、財源確保の一環で同年10月から発売した。

 大震災発生後は、被災地に約1万1千本を寄贈。避難所で食器棚や本棚、神棚などに生かされたほか、宮城県名取市では図書館の書架に活用されている。同会=電話0857(28)8857。

【写真説明】智頭町産の間伐材で組み立てた書架が並ぶ宮城県名取市の図書館(賀露おやじの会提供)


間伐材を加工した家具組み立てキットを鳥取市のNPO法人「賀露(かろ)おやじの会」が開発し、都市住民向けに販売している。東日本大震災の被災地に寄贈する活動が注目され、注文が増えている。

 鳥取県智頭町産の間伐材を、切り欠きのある長さ2メートル幅4センチの板状に加工する。板を立体的に組み合わせて、棚を作ることができる。切り欠きを入れる「組手(くで)切り」という建具の技法から「組手什(くでじゅう)」と名付け、1セット20本を1万円で販売している。

 きっかけは、2010年に同町で始まった地域通貨を使った間伐材の出荷促進策。木材の出荷価格に上乗せする地域通貨の原資の一部を、森林ボランティア活動に取り組む同会が出資することになり、財源確保の一環で同年10月から発売した。

 大震災発生後は、被災地に約1万1千本を寄贈。避難所で食器棚や本棚、神棚などに生かされたほか、宮城県名取市では図書館の書架に活用されている。同会=電話0857(28)8857。

【写真説明】智頭町産の間伐材で組み立てた書架が並ぶ宮城県名取市の図書館(賀露おやじの会提供)

中国新聞


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