カーボンオフセット:高山市と東京・千代田区協定 間伐で連携し相殺 /岐阜

2012年06月27日

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高山市と東京都千代田区は26日、同市一之宮町の市有林間伐を10年間連携して行い、間伐に伴って生じる二酸化炭素(CO2)の吸収量を同区内のCO2排出量と相殺するカーボンオフセットの協定を締結した。自治体同士がこのような協定を結ぶのは県内初という。

京都議定書の規定により、適正に手入れされた森林は、木々が吸収するCO2を削減目標達成に利用することが認められている。翌年以降も初年と同等のCO2を吸収したと見なされる。

協定では、22年度末までの10年間、毎年約10ヘクタールのスギ、ヒノキの間伐を実施。年約500万円の費用は、国、県の補助金を差し引いて双方が折半する。CO2削減量は、初年が78トン。年々増えて10年で累計4290トンになる。一般家庭1130世帯が1年間に排出する量に相当するという。協定により環境や観光などの交流も行う。

この日、千代田区役所で国島芳明市長と石川雅己区長が協定書に署名。国島市長は「地球温暖化防止やエコの推進などの活動が、深く緊密に進められることを期待している」、石川区長は「協定をスタートにさまざまな交流を進めたい」とそれぞれ語った。【宮田正和】

毎日新聞


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