2012/06/28
約200万年前に南アフリカに生息した猿人「アウストラロピテクス・セディバ」は、堅い木の実や葉、樹皮などを主に食べ、同属の他の猿人が主に草を食べていたのとは違っていた可能性があることが分かった。同国のウィットウォーターズランド大やドイツ・マックスプランク研究所などの国際研究チームが、頭骨化石の歯にこびりついた植物のかすを分析し、27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
セディバの化石は、アウストラロピテクス・アフリカヌスの化石が見つかった世界遺産「スタークフォンテン洞窟」に近いマラパ洞窟から2人分見つかり、2010年に発表された。小柄な30歳前後の女性と10歳前後の少年で、母子の可能性がある。