県は12日、「清流の国ぎふ森林・環境税」を活用した市町村や県民が自ら企画して実施する提案事業の採択結果を発表した。初年度は、山県市大桑で生産が激減しているマツタケの生産量を増やすためのモデル地区設定など、森づくりや川づくり、環境教育、県産材利用などの分野で地域の特色を反映した、ユニークな計85事業が採択された。
マツタケ林再生は山県市が提案。1975年ごろから松くい虫被害による山林荒廃が進み、マツタケの生産量が激減している。里山林を整備することでマツタケ菌が繁殖しやすい環境を整えるのが目的。9000平方メートルを指定し、有識者らの助言を受けながら、不要木の除去や下刈り、落ち葉除去などを施す。森林・環境税による補助金は100万円。地元産マツタケの問屋入荷割合を50%にする目標を掲げている。
このほか市町村提案事業は、山の猟師と海の漁師の交流会(郡上市)、観光資源になっている「小坂の滝」(下呂市)の三ツ滝付近にあった原八丁湿原の復元事業など、計54事業約5000万円が決まった。
民間団体による地域活動支援事業では、三重県鳥羽市の答志島漂着ごみの清掃活動(森・川・海ひだみの流域連携協議会)や、耕作放棄地の整備で棚田を保全する恵那市坂折棚田の周辺整備事業(杣組)など、31事業約1500万円が決まった。
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