アマゾン森林喪失ペース最小、取り締まり強化で

2012年6月6日
corcobado
【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ブラジル国立宇宙研究所が5日発表した2010年8月~11年7月のアマゾン地方の森林喪失面積(確定値)は、前年比8%減の6418平方キロ・メートルで、1988年の調査開始以来、最小となった。

 ただ、この面積は栃木県の広さに相当する。

 人工衛星による画像などを解析したもので、過去最大だった94~95年の2万9059平方キロの約22%にとどまった。違法伐採の取り締まり強化や、世界経済の低迷に伴う農産物需要の減少などが要因とみられる。

 これに関連し、同国のルセフ大統領は5日の記者会見で、「開発は持続可能であるべきだ。我々は経済成長を続けるとともに、環境も保全する」と述べ、経済発展と環境保護の両立を目指す方針を強調した。同国のリオデジャネイロでは今月20~22日、「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)が開かれる。

読売新聞


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