新緑の“秘境”満喫 高山市・五色ヶ原の森が開山

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2012.5.21 岐阜新聞web

高山市丹生川町の乗鞍岳の裾野に広がる「五色ケ原の森」が20日開山し、入山者らが雄大な滝やかれんな山野草、溶岩が冷えて固まり柱状になった炭木岩など、飛騨の大自然が育んだ景観美を堪能した。

 同森は、中部山岳国立公園の南端に広がる約3000ヘクタールの森林地帯。標高1350~1700メートルの森林地帯には、滝を巡るカモシカコース(6.7キロ)と樹林帯を散策するシラビソコース(7.3キロ)の二つの遊歩道が整備されている。2004年からガイド同伴を条件に有料で一般公開されている。

 この日は同市丹生川町久手の五色ケ原案内センター前で開山祭が営まれ、関係者が神事などを行い、今シーズンの無事を祈願した。

 県内外から53人が入山。起伏に富んだカモシカコースを約8時間で巡り、群生するニリンソウや落差58メートルの久手御越滝などを眺めながら、乗鞍山麓の多様な緑を満喫した。

 今シーズンは10月31日まで(水曜定休)。入山者は昨シーズン(7424人)並みの7500人程度を見込んでいる。


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