「未利用間伐材の活用を」-林業白書

2012年05月01日
images
 林野庁の「2011年度森林・林業白書」は、木質バイオマスのエネルギー利用で、「工場残材や建設発生木材はすでにかなりの程度利用されている。
 一層の利用には未利用間伐材の活用が不可欠」と指摘した。再生可能エネの全量買い取り制度が7月に始まることをにらみ、森林保全に影響を与えない範囲で積極開発する必要性もうたった。
 未利用間伐材は現在、年間800万トンほど発生している。収集・運搬コストがかかるため大部分は放置されているが、木質バイオマスと石炭の混合利用などに取り組んでいる。10年末時点で全国16カ所の石炭火力発電所が混合利用を実施、計画している。木質バイオマスの混合比率は1―数%で、1発電所当たりの年間消費量は数万トン程度としている。このほか、木材バイオエタノールやガス化燃料の取り組みなどを紹介している。

日刊工業新聞


タグ: , ,