脱石油へ事業化 間伐材から抽出の新素材

2012年04月21日
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木の繊維を結びつける「リグニン」と呼ぶ有機物の抽出に初めて成功した
三重大教授らのグループが20日、木材を化学的に分解して工業製品や
医薬品をつくる技術の事業化に向けた研究を、来月から徳島県内で始めると
発表した。

木材を硬い状態で保たせるリグニンをめぐっては、三重大の舩岡正光教授(61)=資源環境化学=が1988年、新素材「リグノフェノール」として抽出に初めて成功した。
粉末状のリグノフェノールを加熱して冷やすと、硬化してプラスチックになり、車の部品などに使える。抽出過程で得られる糖質を発酵させるとエタノールになり、工業製品やバイオ燃料としても使える。

朝日新聞