森林再生に向けた小田原市のプロジェクトの一環として、小田原地区木材業協同組合などが地元の間伐材を使って木製のはがき「森からの手紙」を製作し、県西地域2市8町の郵便局全55局で販売している。
「手紙」のサイズは官製はがきよりやや縦長で、反りが出ないよう厚さは約2ミリとした。表には、二宮尊徳がまきを背負って読書する姿や小田原城天守閣が印刷されており、独特の手触りとほのかな木の香りが楽しめる。
小田原、南足柄市や箱根町などの森林から出たスギやヒノキの間伐材を同組合が板に加工し、木地師が薄く仕上げた。印刷と包装は小田原市の障がい福祉施設が行っている。千枚を目安に製作するという。
同市農政課によると、市内で切り出される間伐材は年間約3千立方メートルあるが、木材需要の減少などで7~8割が使われていないという。間伐材を特産品のかまぼこの板などに活用する取り組みも進められており、担当者は「木のぬくもりをPRしていきたい」と話している。
箱根寄木細工のしおりとセットで一組500円で販売。80円切手で郵送できる。問い合わせは、郵便局南関東支社電話045(228)2547。
タグ: 国内 :: IN JAPAN, 林業, 間伐材