坂本龍一さんと森林育成協定

2012年03月24日
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作曲家の坂本龍一さんが代表を務める一般社団法人「モア・トゥリーズ」が23
日、中津川市加子母と東白川村の森林2組合や県と、森林づくりを進める協定を結んだ。森林を育てることで両組合が得る「二酸化炭素の排出権」を企業に売る際の橋渡し役などを担う。
 坂本さんは古田肇知事らと加子母地区に設定された「モア・トゥリーズの森」を
視察し、地元の地歌舞伎の芝居小屋「明治座」で協定の調印式をした。
 坂本さんは「大震災をみても人間は自然の手の上で生かされている。自然を守る
ことで生活も守ることができる。
自然を豊かにするデザインをつくっていきたい」とあいさつ。古田知事は「岐阜は
面積の82%が森林で、世界に知られる坂本さんとのご縁を通じて世界に清流岐阜の素晴らしさが広がれ
ば」と話した。
 間伐や植樹を進めると森林が吸収する二酸化炭素量が増える。県によると、環境
省の認証を得ることで、吸収量分を排出権として企業に売ることができる。モア・トゥリーズに仲介を依頼
することで、高い価格での取引が見込めるという。
 通常の売買価格は1トン1万円前後。まだ認証を受けていないものも含めて、加
子母で3万1678トン、東白川村で1万336トンの排出権があるという。
 また、県は同法人と提携して自然に優しい観光ツアーやチップ材の製紙会社への
売り込みなどを計画する。

朝日新聞


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