2日で建てる木造仮設住宅

2012年1月25日
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東日本大震災で仮設住宅が不足したのを受け、高知県建築設計監理協会が、組み立
てが
簡単な木造仮設住宅を開発した。日曜大工経験者が10人で作業すれば最短2日で
完成でき、プレハブの数週間から大幅な工期短縮を実現。協会は「改良して実用化
し、
防災の一つとして加工ノウハウを提供したい」としている。(升田祥太朗)

 「土佐の木の家」と名付けた約30平方メートルの2DK(4畳半2間、台所、
トイレ、風呂)で、一般的な仮設住宅とほぼ同じ。建材は最大でも21センチ×
10・5センチ、長さ4メートルで、1棟分を4トントラック1台で運搬可能にし
ている。

 従来の鉄骨プレハブの仮設住宅は、建材の加工・成型に時間がかかり、組み立て
の作業員を確保する必要があり、震災でも建設が思うように進まなかった。

南海地震に備え、協会は森林面積が84%という高知県の特徴が生かせ、
木材加工工場が無事なら調達が容易な木に着目。協会員15人が昨年4月から設計
を進めてきた。

読売新聞


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