昆虫館に木質燃料ボイラー

2012/1/5
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広島市森林公園(東区)の昆虫館は、南国のチョウなどを飼育する温室「パピヨンドーム」の暖房に、木質ペレットを燃料とする専用ボイラーを導入している。従来の灯油より地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)の排出量を抑制できる。来場する子どもたちに環境に優しい取り組みとして紹介する。

 ドームは広さ356平方メートル。砕いた間伐材などを圧縮した木質ペレットを燃やし、スリランカやインドなどが原産の10種500匹のチョウを放ったドーム内の室温を冬でも20度以上に保つ。

 市は専用のボイラー室を2011年3月に整備。ペレットは広島県北広島町や庄原市の企業から仕入れる。気温が下がり始めた10月末から運転を始めた。灯油からの変換でCO2排出量を年間60トン(灯油2万4千リットルの消費に相当)削減できると見込む。

 ボイラー室は外から見学でき、説明板もある。事業費3300万円は国の補助金を充てた。昆虫館の施設管理を担当する市森林課は「虫たちと触れ合いながら、親子で環境問題を考えてもらえれば」としている。

【写真説明】昆虫館に導入された木質ペレットの専用ボイラー

中国新聞


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