ドングリいろいろ クッキーに 工作に 森林再生に

2011年11月7日
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森や公園で、ドングリを拾ってみよう。秋真っ盛りの季節感が味わえるだけでなく、工作に、お菓子作りにと、楽しみが広がる。

 ドングリには、いろいろな種類がある。大きさや形を見比べるのも面白い。九州森林インストラクター会の会長、安楽行雄さん(70)と、熊本市の「立田山憩の森」に拾いに行った。

 「ブナ科の木の実を、ドングリと呼びます。国内には20種類以上あるんですよ」。森林管理局の職員だった安楽さんは、木に関する知識を生かして、自然教室を毎月開いている。

 落ち葉を踏みしめながら雑木林を歩き、最初に見つけたのは、縦2~3センチほどの弾丸のような形をした細長いマテバシイ。実のお尻を覆う帽子のような「殻斗(かくと)」は、細かいウロコ状で硬い。殻斗が取れた後の実を見ると、お尻が少しへこんでいる。「このへこみが、マテバシイの特徴です」

 次にクヌギを探した。今年は実の少ない年だそうで、なかなか見つからない。何本目かの木の下に、直径2~3センチの丸っこい実が落ちていた。モジャモジャした殻斗がついている。アベマキも、同じようにモジャモジャした殻斗が特徴だが、実を覆う部分はクヌギより浅い。

 スダジイも見つけた。クヌギよりずっと小粒で先がとがり、殻のような殻斗にすっぽり包まれている。一方、同じシイ属のツブラジイは、まん丸だ。ドングリの多くはアクが強いが、シイは甘みがあり、実を割って中身を生で食べることができる。

 1個1個手に取って比べてみると、特徴の違いがはっきり分かる。安楽さんは言った。「何種類見つけられるか、競争するのも楽しい。森や木がもっと身近に感じられますよ」

読売新聞


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