ヒノキ間伐材を岩手へ 松阪のボランティアが支援 カキ養殖に役立てて

2011.10.13. 読売新聞
void(0)

 東日本大震災による津波でカキ養殖用いかだが壊滅的な被害を受けた岩手県の業者を支援しようと、松阪市の森林ボランティア団体「ぽんぽこ山」(上村(うえむら)真由(まさよし)代表)のメンバーらが、いかだ製作用に県産ヒノキの間伐材を送る準備を進めている。7月から約100本を切り出しており、追加して来月11日に同県陸前高田市と山田町に送る予定だ。上村代表は「被災地支援だけでなく、間伐によって三重県の山の環境も良くなる。来年末までにいかだ100基分を送りたい」と話している。(沢村宜樹)

 ぽんぽこ山は約10人のメンバーを中心に、松阪市内の山で間伐して、野鳥が好きな花や果実のなる樹木を植えるなど自然保護活動を進めている。

 上村代表は3、7月に計約3週間、被災地で炊き出しなどを行った。インターネットで調べていると、カキ養殖業者が壊滅的な被害を受けたことを知った。上村代表の実家が紀北町でカキ養殖をしていることから、いかだ作りの方法を知っており、8月に岩手県陸前高田市の広田湾漁業協同組合米崎支所を訪れた。

 同支所はいかだ約250基でカキを養殖し、昨年の売り上げは約2億5000万円だったが、全滅したと聞き、支援を約束した。


タグ: , , , ,