おしゃれ林業大学校が開校…京都

2011年10月14日
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 京都府が来年4月、京丹波町本庄に開校する府立林業大学校の校章と、2年制の「森林林業科」(定員20人)生徒が屋外実習などで着用する制服、ショルダーバッグが発表された。

 大手アウトドアメーカーの「モンベル」(大阪市)が手がけた赤紫色のジャケットと、希少ブランドかばんとして全国的な人気を誇る「一澤信三郎帆布」(東山区)の肩掛けかばん。〈スタイリッシュ〉な衣装で、多くの入学生を呼び込みたい考えだ。森林林業科の推薦入試願書は今月17日まで受け付け中で、一般入試は12月以降に前・後期に分けて募る。(田中洋史)

 林業大学校は、学校教育法で定められた「大学」とは異なり、行政機関が、林業の指導者や後継者を育成するため設置する教育施設。森林林業科では、高校新卒者から40歳未満を対象に林業を始めるためのノウハウを学ぶ「林業専攻」と、年齢制限がなく、森林保全のNPO活動などを学ぶ「森林公共人材専攻」の2コースを用意する。

 ジャケットはナイロン製の長袖。右胸に校章をプリントし、左袖には筆記用具が差し込めるホルダーを付けた。薄暗くなった屋外でも発見しやすいように、背面には黄色い反射材を張り付け、安全面にも配慮した。

 ナタやノコギリ、教科書などを収納する肩掛けかばんは色合いがモスグリーンで、「一澤信三郎帆布」おなじみの商標も付いている。森林での実習で木の枝にあたっても傷みにくいよう通常よりも厚手の綿帆布で仕上げられている。

 校章は学校名を表す「京」と「林」、「大」の3文字を並べたデザインだ。

 ジャケットのデザイン検討にかかわった京都市森林組合職員の山下絵里子さん(27)は「おしゃれで親しみやすいものができた。これをきっかけに、林業の世界に若い人が増えてほしい」と期待している。

 入試などに関する問い合わせは府林務課(075・414・5016)へ。

読売新聞20111014-776919-1-N


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