2011年10月6日
四国森林管理局(高知市)と徳島県つるぎ町は、つるぎ町一宇の津志嶽(つしだけ)=1494メートル=の東側斜面に広がる国有林18.93ヘクタールを保護林の「郷土の森」とする協定を結んだ。樹齢300年以上の木もあるとされるシャクナゲの群生地を守るのが狙い。協定は県内初めて。
シャクナゲの群生地は旧一宇村が2000年に3.3ヘクタール、3700本を文化財(天然記念物)に指定している。今回は範囲を広げて一帯の保護を管理局、町、NPOが連携して取り組む。徳島森林管理署の柏木喜代幸・流域管理調整官は「シャクナゲは単独では生きていけない。高層に広がるカシの大木や下層のツツジ類を含め、森全体を守っていきたい」と話す。
郷土の森は林野庁が1989年に定めた7種類の保護林の一つ。貴重な天然林を地域のシンボルとして維持し、環境学習やまちおこしに活用する場合に設定される。協定の期間は30年だが、その後も更新される予定。
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