「木材加工は将来有望」農水副大臣 美馬・小松島で林業視察

2011/10/8

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林業の現状を把握するため、岩本司農林水産副大臣が7日、徳島県を訪れ、森林組合の若手就業者との意見交換や生産現場の視察を行った。

 美馬市の美馬林業総合センターでは、美馬森林組合の西正二組合長から業務内容などの説明を受けた後、20~40代の若手職員ら9人と意見交換。職員からは「徳島は険しい山が多く、木材の搬出が難しい。ワイヤによる架線集材の技術を守っていく必要があるが、体力的に大変だ」などといった作業の実態が報告された。

 さらに、事業体が新規に林業就業者を研修生として3年間採用し、技術を習得してもらう「緑の雇用担い手対策事業」について「林業への間口が広がった。今後も継続して新規就業者を増やしてほしい」といった意見が出された。

 岩本副大臣は「木材加工品は将来有望な中核製品になる可能性がある。第3次補正予算案に林業関係の基金を確保できるよう努めたい」と強調。「3年程度で離職する人が目立つ中、徳島ではIターン者の定着が多いのは驚いた。全国の参考にもなる」と話した。

 視察では、小松島市横須町の日新四国工場を訪れ、合板の生産現場の様子を見学。美馬市穴吹町の山林でも、高性能機械を使った搬出間伐の作業を見て回った。

【写真説明】日新四国工場を視察する岩本副大臣(右から2人目)=小松島市

徳島新聞


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