2011年09月20日
東北の被災地で地元の森林を糧に復興を目指す動きが出てきた。国際森林年を機に、森という自然資本の活用と保全が課題になる。
井上ひさしの代表作『吉里吉里人』の舞台となった岩手県大槌町吉里吉里地区。のどかだった漁村は3月11日を境にがれきの山と化した。東日本大震災の前、同町の人口は約1万5000人だったが、死者行方不明は1500人を超え、3600人以上が依然、避難生活を強いられている。
「一日中、たき火の前に座ってうつむいていてもしようがない。何かやろうぜ」。避難所暮らしの続く5月初め、吉里吉里中学校の避難所で、廃材を燃やして暖をとりながら若者数人が議論し始めた。「この廃材を薪にして売ったらどうか」。こんなアイデアがまとまってきた。
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