城西国際大学(千葉県東金市)の環境社会学部の学生らが、鬼北町で研修を行っている。昨夏に続き、同町で2回目の研修。環境教育の一環として、林業の衰退に伴う山林の荒廃や、過疎化、高齢化が進む中、鬼北町が地域の特性を生かしながら、どう活性化をはかっているのかを学ぶのが目的だ。
1年生14人が参加。研修は22日からの1週間で、地域独自の産業として町が支援しているキジの飼育・生産現場を見学した。また、ユズを使った特産品や地域内で生産された食材が販売されている「道の駅」に立ち寄り、「地産地消」の実態に触れた。そのほか林業衰退の中、どう森林が保全され、活用されているかを知るためのフィールドワークや四万十川の支流である広見川での水資源の保全の実態などを学んだ。
研修に同行した倉林眞砂斗・副学長(環境社会学部長)は「鬼北町の実情を自分の目で見ながら、課題発見力を養わせたい」と研修の意義を説明した。
27日には、事前講義や現地研修の結果を基に「行政への提案」をとりまとめる。