宇宙ヒノキで森造って 仙台で28日、植樹誓い式

2011年7月25日

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宇宙で保管された種で木曽ヒノキを栽培している木曽町の学校から、3年後をめどに、東日本大震災で被災した宮城県に苗が贈られることになった。植樹して「宇宙ヒノキ」の森を造ってほしいとの願いを込める。町内の児童らが28日に仙台市を訪ね、「植樹の誓い式」に出席する。
 種は昨年から今年にかけ、国際宇宙ステーションで保管された。東京の科学教育会社の事業として、6月に木曽町内の小、中学校、高校、特別支援学校の計11校に配られ、栽培されている。今は小さな芽が出始めた段階。将来は町内に宇宙ヒノキの森を造る構想がある。
 同社や町によると、仙台市が「杜(もり)の都」ともいわれて木に縁が深いこと、被災地に元気を出してもらいたいとの思いから、ヒノキの成長を待って宮城県に贈る。現時点で、気仙沼市での植樹が予定されているという。
 誓い式には、代表として三岳小学校6年の一ノ沢温美さん(12)と古本優衣さん(11)、田中勝己町長が臨む。気仙沼市の児童も参加予定。一ノ沢さんらは「宮城での成長が楽しみ。被災地の様子も聞いてきたい」と話す。同校生き物係の6年東城杏太君(11)も「元気な苗になるようしっかり育てたい」と張り切っている。 

CHUNICHI WEB(近藤隆尚)


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