教育出版、大日本印刷、エナジーグリーン 教科書の製造で初めて「グリーン電力」を使用

2011年06月28日
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教育出版株式会社(以下:教育出版)、大日本印刷株式会社(以下:DNP)、エナジーグリーン株式会社(以下:エナジーグリーン)は、新版中学校教科書の製造(印刷)に、自然エネルギーによって発電されたグリーン電力を使用します。教科書の印刷工程における使用電力をグリーン電力化したのは、教科書業界としては初の試みとなります。

 この取り組みは、教育出版が発行する教科書の印刷に使用する電力について、DNPがエナジーグリーンから「グリーン電力証書」を購入することで、グリーン電力を使用したとみなすものです。学校などの教育機関や教育委員会において、環境教育への関心が高まっていることから、今回、教育出版はグリーン電力を使用した教科書を発行することとしました。

対象となる教科書は、中学校向けの国語、書写、数学、理科、社会、音楽、英語の7教科、計21種類です。来年4月の供給に向けて、DNPはこれらの教科書を約300万部印刷する予定です。これにともなうグリーン電力の使用量は25万kWhとなり、約96トン分のCO2削減につながります※。
※CO2削減貢献量の算出には、2009年度の東京電力の実排出係数(0.000384t-CO2/kWh)を採用。

■発行したグリーン電力証書の概要
1.利用期間:2011年4月1日ー2012年3月31日
2.利用場所:DNPグループの印刷工場(10ヵ所)
3.電源・数量:バイオマス(生物資源)による発電 294,000kWh(見本用教科書分44,000kWhを含む)
4.発電所:兵庫パルプ工業株式会社谷川工場発電所
5.利用内容:DNPが教育出版から受注した新版教科書の印刷時使用電力のグリーン電力化

■今後の展開
3社は、2012年度から使用される高等学校向け教科書についても、グリーン電力を使用することを検討していきます。

【参考】各社の環境に対する取り組み
・教育出版は、「地球となかよし」をコンセプトワードに事業を展開しています。メイン商品である教科書には再生紙を使用し、環境にやさしい植物油で印刷しています。また、教科書以外の一般書籍では、環境教育に関する書籍や写真集・絵本等を発行しています。さらに、小学生・中学生向けに、毎年、地球環境をテーマにした「地球となかよしメッセージ」のコンクールを行い、優秀作品には、「環境大臣賞」等を贈っています。
・DNPは、自社のCO2削減活動の一環として、グリーン電力証書の仕組みを採用し、年間115万kWhのグリーン電力を導入しています。また、環境保全活動を希望する顧客向けに、グリーン電力を使用した出版印刷物や会社案内、環境報告書などの制作物の提案を行っています。
・エナジーグリーンは、地球温暖化防止と地域のエネルギー自立を使命に、環境エネルギー政策のフロントランナーとしての知見を最大限に活かし、これまで多くの企業・団体や個人向けにグリーン電力証書の販売を行ってきており、2010年度の証書発行実績では約1,900万kWh分のグリーン電力証書を発行しています。

■会社概要
教育出版株式会社     本社:東京都千代田区 社長:小林一光 資本金: 6,000万円
大日本印刷株式会社    本社:東京都新宿区   社長:北島義俊 資本金:1,144億円
エナジーグリーン株式会社 本社:東京都新宿区   社長:飯田哲也 資本金: 1,625万円

【本件に関するお問い合わせ先】
教育出版株式会社     広報室 TEL:03-3238-6818(直通)
大日本印刷株式会社    広報室 TEL:03-5225-8220(直通)
エナジーグリーン株式会社 担当:高橋 豪応 TEL:03-6380-5556(直通)

《関連URL》
http://www.energygreen.co.jp/

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