2011年6月21日
三井住友銀行は、最新の省エネ技術・製品を導入した環境配慮型のモデル店舗を、関東、関西地区に1拠点ずつ、2011年下期をめどに設置する。既存の店舗を改修し、実際の業務を通じて効果を検証する。今後の店舗新設、改修の際に、モデル店舗で効果が大きかった技術・製品を採用することで、環境負荷低減と節電の取り組みを進めていく。
モデル店舗では、既存の標準的な店舗と比べCO2排出量と年間の電気使用量の30%削減を目指し、建物の壁面緑化、太陽光発電、風力発電、太陽光集光の各装置や、高効率空調、LED(発光ダイオード)照明、CO2排出権取引を組み込んだ再生床材などを導入する。建築物の環境性能評価システム、CASBEE(キャスビー)を指針にして、室内の快適性や景観との調和にも配慮する。
モデル店舗には、太陽光発電や風力発電による発電量をリアルタイムに表示するモニターや、各種の設備を解説するパネルを設置して、省エネ効果や環境配慮の仕組みを紹介する。エネルギー使用量を計測する機器も置き、省エネの効果を継続的に分析。モデル店舗での取り組みを三井住友銀行全体の省エネ、節電対策に活用していく。
三井住友銀行が環境省などと公募した銀行店舗の環境対策「エコ・バンキング(銀行)オフィス賞」で最優秀賞を受賞した提案を一部、店舗に採り入れる。提案は、廃棄される間伐材を有効利用した店舗「Bank in Forest(森の中の銀行)」。関東地区は東京都世田谷区の下高井戸支店、関西地区は神戸市東灘区の甲南支店をモデル店舗にする。(日経BP環境経営フォーラム)
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