五感で木の大切さを – 桜井で森林ツアー

2011年4月3日 

森の木で家が建つまでの流れを知ろうと、奈良市の教育NPO「宙(おおぞら)塾」(黒飛啓理事長)は2日、桜井市内で森林ツアーを行い、ヒノキの切り出しや皮むきなどを体験した。

 5歳から高校生までの男女9人が参加した。若手の林業研究グループ「吉野桜井木材成年クラブ」の案内で山に入り、50年生のヒノキの伐採を見学。丸太切りや枝打ちなどを体験し、トラックに積んで製材所まで運んだ。製材所では皮むきに挑戦。談山神社では桧皮(ひわだ)ぶきの屋根修理の現場も見学した。

 奈良市の小学生吉田瑞穂さん(9)は「山の木は代々にわたって育てられていることを教わり、木の大切さがよく分かりました」と感心した様子。子どもたちは「いい匂い」などと五感で木に親しんでいた。

 製材業の北川秀幸・吉野桜井木材成年クラブ会長は「実際に木に触れて、森や木材について楽しいイメージを持ってもらえれば」と話していた。

奈良新聞 WEB03a31fba0d256b86fb58a5c468cdd56d


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