2011/05/13
和歌山県田辺市での全国植樹祭(22日)開催を前に、「みどりの少年団」の団員が増えている。新設だけでなく、休会から活動を再開した団もある。田辺市山村林業課は「植樹祭を機に活動がさらに活発化すれば」と期待している。
みどりの少年団の目的は、森林や野鳥に親しむ機会をつくり、自然や林業の知識を身に付けること。小中学生で構成し、緑の募金活動や苗木の育成などを行っている。県内では那智勝浦町で全国植樹祭を開催した1977年に結成が始まった。
その後、少年団は各地で結成され、2003年度には35団体、2279人になった。一方で児童生徒数の減少により休会する団も出てきた。09年度には28団体、1614人まで減っていた。しかし、植樹祭開催に合わせ、再度結成の動きが広がり、本年度は37団体、2294人が活動している。
今回の植樹祭は次代を担う子どもたちを主役に位置付け。みどりの少年団からは田辺市、大塔村、中辺路・近野、龍神村、本宮町、白浜町、上富田町第一、同第二、同第三の9団体、90人が参加。天皇、皇后両陛下のお手植えの際など式典の介添え役を務める。
龍神村みどりの少年団は05年度以降、事実上休会していたが、本年度に活動を再開した。式典では代表2人が植樹祭のシンボルを次回開催の山口県知事に手渡すリレーセレモニーを介添えする。
龍神村少年団は地域の小学4年生以上を団員としている。湯川員至団長(78)は「これまで木工教室など継続事業はあったが、植樹祭を機に各学校の協力を得て、活動の幅を広げたい」と話している。
【式典のリハーサルで介添え役を務めるみどりの少年団(左)=和歌山県田辺市新庄総合公園で】
(2011年05月13日更新) AGARA紀伊民報
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