いけばな小原流 流木など使い作品展示

 和歌山県のいけばなの小原流和歌山支部(福永八千代支部長)は第62回全国植樹祭に合わせ、田辺市たきない町の新庄総合公園で間伐材や流木などを使った作品を展示している。和歌山の豊かな森林と木の文化を後世に継承したいという意味を込めている。

 会員約30人が、13、14の2日間で作り上げた。田辺市中辺路町近露のまちづくり団体「古道の里に花と愛」から借りた流木や倒木などの支障木、中辺路町森林組合から譲り受けた間伐材を材料に当てた。公園の中ほどの芝生に3作品を展示。それぞれ人と人がつながり、支え合っている様子を表現している。重機を使って運び込まれた巨大な古木もあり、自然の壮大さを感じさせている。

 福永支部長は「東日本大震災で大変なとき。次世代に森の大切さなどを伝えるのはもちろん、支え合って頑張っていこうというメッセージを込めた。この展示も多くの人の協力を受けて実現できた」と話している。ビッグ・ユー側の入り口には、歓迎の意味を込めた作品を展示している。

 作品は、最終的に20日に木の枝や生花も加えて完成させるが、関係者以外は19~23日は入園できない。作品は24日午前9時ごろに撤去するという。

【全国植樹祭に向けて小原流和歌山支部会員が展示している作品(和歌山県田辺市たきない町で)】

(2011年05月16日更新) アガラ紀伊民報z


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