間伐材もっと使って 県森林組合連、ベンチ試作し店舗に贈る

2011年1月22日

 徳島県森林組合連合会は21日、徳島科学技術高校生2人のデザインを基に試作した木製ベンチを徳島市内の徳島トヨペット徳島昭和店とブライダルコアときわに贈った。間伐材の利用拡大に向けた製品化の可能性を探るのが目的。従業員や訪問客に利用してもらい、感想を聞いて市販できるかどうか判断する。

 デザインしたのは、同校総合デザインコース2年の和田美鈴さん(17)と香美卓弘君(17)。和田さんの作品は大きなタヌキの顔付きで、バス停での利用を想定して時刻表の掲示板とセットになっている。テレビゲームに着想を得た香美君の作品は、L字やT字型の小さなベンチ五つを組み合わせると一つの長方形ベンチになる。

 連合会が2010年6~10月に総合デザインコースの2年生全28人を対象に木工製品のデザインを募集。応募作品29点の中から最優秀の知事賞に選ばれた2人の作品を基に、那賀町内の木工所に依頼して試作した。

 この日は両店で贈呈式があり、和田さんと香美君も出席した。徳島トヨペット徳島昭和店には和田さん、ブライダルコアときわには香美君の作品が設置されている。

 和田さんは「自分のデザインが形になってびっくり。県産材の利用拡大に役立てばうれしい」。香美君は「多くの人に気に入ってもらえて市販されるといい」と期待を膨らませていた。

<徳島新聞WEB 2011.01.22.>;


タグ: , , , , ,