大川・地域材新製品開発プロジェクト発表

2011年1月25日

 1月12日、13日の2日間、新春恒例の展示会「第43回大川家具新春展」が開催された。第1会場/大川産業会館(東館)、大川市文化センター(西館)、第2会場/大川家具工業団地(協) Uゾーン、第3会場/(協)インテリアポート エルバーレの4会場を使用し、出品社は第1会場164社、第2会場23社、第3会場21社と昨年を上回り、入場者も昨年に比べ約20%増を記録し、新春幸先のよいスタートを切った。今回の新春展では、大川家具工業会としてCO2削減問題や森林保護・整備を目指し、18社が参加して「大川・地域材新製品開発プロジェクト」を組み、新商品3シリーズを発表、入場者の注目を集めた。

 同新春展の第1会場東館、西館には、地元大川の家具メーカーや九州全土と中国、四国さらに関西、東海、関東などから有力メーカーが参加し164社がそれぞれ新製品を発表展示した。第2会場には23社、第3会場にも21社が出品、新製品を選ぶバイヤーと積極的な商談を展開しており、かなりの成約が期待されている。

 今回とくに注目されたのは、「大川・地域材新製品開発プロジェクト」の立ち上げで、同プロジェクトの商品3シリーズ=遊び心あふれる「キッズシリーズ」、杉の木目を活かした「和モダンシリーズ」、クールな空間「ハイエンドシリーズ」を発表した。

 同プロジェクトは、国内森林の保護には地域材を使った木材製品が市場に流通し、森林整備に必要な資金が山に還元されていく流れをつくることが大切であり、これまであまり家具用材として利用されてこなかった県産杉を見直し、匠の技を取り入れて新しいブランドづくりを目指そうということで立ち上げた。

 現在、18社のメーカーが参加し、環境に配慮した資材を使い、どの世代にも安心・安全に使ってもらえる新製品を開発している。今回のプロジェクトで使用したのは、大川市の東側に位置する八女地方の杉(一部)。江戸時代から植林が行われてきた地域で、豊な土地と雨量に恵まれており、品質の良さで知られている。

協同組合大川家具工業会
http://www.okawa.or.jp/

<WEB家具新聞 2011.01.25.>
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