神山町上分の「四国山岳植物園・岳人の森」周辺の町有林で8日、163人が広葉樹などの植樹を行った。県と徳島森林づくり推進機構が新たに始めた「森林活動拠点(FAB)」事業の一環。
徳島ロータリークラブなど18企業・団体の職員やその家族らが12班に分かれて実施。雨が降る中、標高約700メートルの斜面約1ヘクタールでくわを使って穴を掘り、ケヤキやヤマザクラなど5種類1880本の苗木を植えた。
作業後に岳人の森キャンプ場で開かれた交流会では、町の名物グルメ「神山すだち鶏天」や県猟友会によるジビエ料理が振る舞われた。
父親と参加した昭和小4年の速水鉄平君(10)は「苗木が育って大きくなったら見に来たい」と話した。
県、徳島森林づくり推進機構は、100ヘクタール以上の森をFABとして企業や団体に割り当て、継続的に整備に関わってもらう事業を進めている。徳島ロータリークラブは、FABの第1弾として、神山町上分の475ヘクタールで協定を結んでいる。