生命力あふれるブナの森 高知県立歴民館で写真展「橅史」【高知】

e10a0b419caab137b34d89a04c07b87d高知市の写真家、前田博史さんによる四国のブナの森を活写した写真展「橅史(ぶなし)」が高知県南国市岡豊町八幡の高知県立歴史民俗資料館で開かれている。9月19日まで。

前田さんは1961年生まれ。海や森林などを撮る「天然写真家」として知られる。歴史民俗資料館では2008年から毎年写真展を開いている。

今回は、四国山地で25年前から撮影しているブナの森の四季をとらえた写真61点を展示。林床に生える山野草やブナの新芽の写真なども配され、ブナの森のあふれる生命力を感じられる展示となっている。

また、会場にはブナの森をイメージした高知県内作家の作品も展示。西邨出の陶器や岡崎壮のガラス細工が並び、横矢恵津子が演奏するチェロの曲も流れている。前田さんは「全てを温かく包み込んでくれるブナの森の雰囲気を感じてほしい」と話す。

関連企画として8月28日午後2時から、日本樹木医会の浜田吉成副会長の講演会「樹の声を聴く、命を紡ぐ」が開かれる。講演会は定員120人で事前に歴史民俗資料館(088・862・2211)まで申し込みが必要。

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高知新聞