美しい松林が2・5キロにわたって続く海陽町の景勝地・大里松原海岸で19日、地元の海陽中学校3年生56人と住民ら32人がクロマツの苗木100本を植樹した。
生徒らは、住民団体「海陽町大里部落」のメンバーや海部森林組合の職員に教わりながら作業。同組合が用意した高さ1メートルの苗木をスコップや手で丁寧に植え、風で倒れないよう支柱に固定して防護ネットで覆った。
海陽中3年の山本隆太さん(15)は「まっすぐ植えるのが難しかった。立派な松の木に成長してほしい」と話していた。
大里松原海岸は、樹齢200年以上のクロマツが生育し、津波や高潮、塩害などから集落や作物を守る潮害防備保安林に指定されている。植樹活動は松林を後世に残すため、2014年から行っている。
【写真説明】クロマツの苗木を植える海陽中生ら=海陽町の大里松原海岸