林業の魅力を映画でPR 担い手確保、徳島県が制作へ

200_9dAArOO徳島県は、林業の担い手確保に向け、徳島の林業の魅力をPRする短編映画を制作する。三好市出身の映画監督蔦哲一朗さんが監督を務め、2014年に日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラさんが主演。3月に徳島市で開く徳島国際短編映画祭で初上映する。

タイトルは「林こずえの業」。安藤さん演じる主人公の林こずえが、最新の高性能林業機械を使いこなしながら、シングルマザーとして子育てに取り組む内容で、幸せとは何かを問い掛ける作品となる。

撮影は三好市三野町太刀野山を中心に、28日から2月3日まで行われる。林業関係者のほか、同市の小学生や高校生らも出演する。

短編映画祭(3月18~20日)のオープニングを飾る次世代高画質画像「4K」作品として初上映する。当日は蔦監督の舞台あいさつも予定している。

18日の定例会見で発表した飯泉嘉門知事は「若者や女性に林業に興味を持ってもらうだけでなく、なりわいにしてもらうきっかけになる映画にしたい」と話した。

県は林業就業を希望する人に実践的な技術を身に付けてもらう「とくしま林業アカデミー」を4月に開講。那賀高校(那賀町小仁宇)には即戦力となる人材を育てる「森林クリエイト科」を今春新設するなど、林業従事者の確保に力を入れている。

【写真説明】短編映画「林こずえの業」のPR用パネル

徳島新聞Web