低炭素化社会の実現を目指す徳島県域カーボン・オフセット推進ネットワークは、二酸化炭素(CO2)削減と森林保全に取り組む「もりまもClub」を発足させた。賛同する県内の事業者に専用のシール=写真=を購入してもらい、森林保全費を捻出。事業者は商品にシールを貼って販売することで環境に配慮していることをアピールする。
もりまもClubには現在、製麺や水産加工、木工製造など21事業者が参加。事業者は推進ネットから「徳島CO2ZERO」などと書かれたシール(直径2センチ)を千枚1万円で購入する。シールの収益金は、三好市や那賀町などにある森林の間伐や植樹に役立てられる。
30日、徳島市の徳島グランヴィリオホテルで活動を紹介する会合があり、参加を検討している企業関係者ら約70人が話を聞いた。鳴門市大津町でなると金時を栽培する木内雅和さん(40)は「いい土じゃないといい芋は作れない。環境保全の大切さを強く感じるので活動が広がってほしい」と話した。
もりまもClubは参加企業の商品を紹介する専用ホームページを開設。環境ビジネスなどの勉強会も開く予定で、事業者を募っている。
問い合わせは事務局<電088(625)6066>。