森林保護へ竹炭づくり 庄川・東山見振興会【富山】

T20140526204富山県砺波市庄川町の東山見森林振興会は25日、同町隠尾の炭焼き窯で、付近の山から切り 出した竹の炭焼き作業に取り組んだ。メンバーら約25人は森林の環境を整え、ふるさと の森の恵みを後世に伝える。

振興会は2008年、地区に「昭和の里山」を取り戻そうと結成された。主に広葉樹を 利用して森の保全活動に励んできた。年間3回程度活動している。昨年からは広葉樹だけ でなく、竹も切り出し、竹炭づくりを試みた。森林を整備することで遠くからでもクマな どを見通せるようにする。

メンバーは前日に切り出した竹を約1・2メートルの長さに切りそろえ、炭焼き窯に並 べて燃やした。クヌギなどの広葉樹も炭焼きした。2週間程度で窯出し作業に取り組む。

女性メンバーらが穂先タケノコを使い、ウドやフキなどと一緒に天ぷらにして味わった 。

竹炭などは希望者に配布し、東山見公民館祭りでも来場者にプレゼントする。竹炭は家 屋の床下に敷いて湿気を取る時などに使われる。

橋場剛会長は「山が荒れ放題にならないように森林の環境を守りたい」と話した。

北國・富山新聞