甲府・武田の杜内の「健康の森」(甲府市山宮町片山)が、森林セラピーで健康増進やストレス解消を図る「森林セラピー基地」に認定され、24日、記念式典やリニューアルした施設のグランドオープンが行われた。県内の森林セラピー基地は山梨市の西沢渓谷に続き2カ所目。
県は2012年1月、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京都)に、森林セラピー基地の認定を申請。並行して、武田の杜の総合窓口として機能するサービスセンターの新築、森林セラピー時の注意点を掲げた看板や、遊歩道の整備などを進めてきた。同法人は実験などを進め、健康の森でリラックス効果が得られると判断、昨年、森林セラピー基地として認定した。
今後、県は専門知識を備えたガイドを育成し、広く森林セラピーの浸透と活用を図るという。
記念式典では、同法人の瀬上清貴理事長が平出亘副知事に基地認定証を手渡し、平出副知事がグランドオープンを宣言した。参加者約30人は、特設ショートコース(約2・2キロ)を体験。ヒノキのチップを敷き詰めた上に寝そべるなど森林セラピーを満喫した。
甲斐市天狗沢の主婦内藤かよ子さん(66)は「ヒノキが香る中、風が心地よく、ついうとうとしてしまった。また来たい」と話した。
健康の森は1973年にオープン。195ヘクタールの県有林で、現在は県造園建設業協同組合が管理している。〈礒村遼平〉