愛知県豊橋市松葉町のこども未来館に二十六日、約四万個のドングリを使った「どんぐりプール」が登場し、子どもたちの人気を集めている。
三河に住む男性六人でつくる木のおもちゃ製作団体「もっく」が、二十九日まで未来館で開催中の「てづくり木のおもちゃの世界」展に合わせて製作。畳三枚ほどの広さに囲った板の中にドングリを敷き詰めた。深さ約七~八センチで、子どもたちは夢中になって自分の体を沈めたり、手のひらですくい上げたりして遊んでいる。
「もっく」は六年前の秋から、豊橋市内の公園などを巡ってドングリを収集。かびが生えたり虫が食ったりしないよう、洗って風通しのよい日陰に保管している。メンバーの小杉政夫さん(62)=豊橋市北島町=は「居心地がいいのか、体を沈めたまま横になって動かない子もいる」と笑う。
「てづくり」展には、会員が製作した木のおもちゃ三十点が並ぶ。板を指ではじいて玉を飛ばしたり、レバーを回して玉を上下に移動させたりして楽しむ作品が、子どもたちの興味を引いている。
(西田直晃)