「森林セラピー」で地域振興を図る飯南町と広島国際大(広島県東広島市)が28日、研究、健康づくりなどで連携協定を結んだ。
飯南町は面積の90%を占める山林を活用し、2005年から森林浴などで健康増進を目指す「森林セラピー」活動に力を入れている。同大学の教員がセラピーの指導をしてきた縁で、協定を結ぶことになった。
協定締結式が同町小田の森林セラピー拠点「森のホテルもりのす」であり、山碕英樹町長は「大学の知見を、地域振興や町民の健康に生かしていただきたい」と期待し、秋山實利学長も「音楽療法などさまざまな研究のプロフェッショナルが学内にいるので、ぜひ協力していきたい」と応えた。
連携事業として9月23日、町内の琴引山で「薬膳ツアー」を計画。薬学部の神田博史教授らの指導で薬草の観察、薬膳料理試食、染色体験などがあり、参加者を募集している。参加費3000円、定員30人。申し込み、問い合わせは琴引ビレッジ山荘(0854・72・1035)へ。(高田史朗)