2013年6月5日
「食育」と、木に触れ森林の役割を考える「木育」を推進しようと、上伊那郡南箕輪村は、2歳児相談に訪れた親子に箸の使い方を指導する教室を始めた。箸は、同村大芝高原のヒノキの間伐材を村内の障害者就労支援施設で加工。子どもが親しみやすいよう、村のイメージキャラクター「まっくん」のシールをあしらった。
箸は長さ約13センチで、県の「地域発元気づくり支援金」を活用して作った。市販の子ども用箸はプラスチック製が多いので、木のぬくもりが保護者に好評という。長さ約20センチと23センチの大人用も用意している。
村保健センターで行う指導はゲーム形式で、村食生活改善推進協議会がボランティアで協力する。子どもは、食べ物に見立てたスポンジを箸でつまみ、厚紙に印刷されたまっくんの口に入れる。まだスプーンを握って食事をしている子もいるため、鉛筆持ちができるようになってから箸を持つように指導している。
村は、本年度の2歳児は179人と想定。箸は持ち帰ることができる。村の担当者は「子どもが箸に興味を持ち、保護者も一緒に箸の使い方やマナーを見直してもらえればいい」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)
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