2013年4月26日
広島県神石高原町は4月、町森のこみち推進協議会を設立した。
町面積の81%を森林が占めることを生かし、<健康と癒やし>の拠点として整備、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京)による森林セラピー基地の来年度の認定を目指す。
同町内の森林面積は約3万ヘクタール。3分の1を広葉樹林が占める。新緑や紅葉などを楽しみに森林浴に訪れる人も多い。
町は、「帝釈峡スコラ高原」(相渡)と「仙養ヶ原ふれあいの里」(上豊松)を拠点に、各地の散策路を「セラピーロード」とするなど町全域を基地にすることを構想。「心の病」予防などをアピールポイントに観光客誘致を図り、産業として育てるという。
町は今年1月、森林セラピー基地に応募、書類審査を通過した。7~10月のうち2日間、専門家チームが町を訪れ、心拍や血圧などのデータからリラックス度を測定するなどの生理、心理実験を行い、効果を科学的に確認する。同NPOが設けた基準を満たせば認定されるという。
協議会は今年度、パンフレットやホームページを作成し、運動、癒やし、栄養などの多彩なメニューを提供するためのプログラム作りを進める。同NPOが認定した「森林セラピスト」の仙養ヶ原観光開発組合職員、竹内雅人さん(35)が協力する。竹内さんは「ストレス軽減や生きる活力につながるような森林の効用と、町の魅力を発信したい」と話している。
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