東濃ヒノキで割り箸 御殿復元工事の間伐材、公開前に販売

2013年04月18日

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名古屋城本丸御殿の復元工事で使われている中津川市産の東濃ヒノキの間伐材で作られた割り箸が、名古屋東照宮(名古屋市中区)で販売されている。10膳セットで510円。売り上げの一部は復元工事に寄付される。御殿の一部が一般公開される5月29日までの限定販売。

 作っているのは中津川市加子母の木工所。同市は歴史的建造物の補修などに使われる樹齢300年を超えるヒノキの数少ない産地。江戸時代、市の一部は尾張徳川家の御用地としてヒノキを提供していた。1945年の空襲で焼ける前の名古屋東照宮も中津川市のヒノキで造られており、その縁で販売を依頼した。

 中津川市産のヒノキは、伊勢神宮の式年遷宮や皇居新宮殿の建設など日本の代表的な建築物に使われているが、一般の住宅に使う建材は外国からの輸入材に押され気味。

 同市林業振興課の伊藤満広主任主査は「木曽地方は伝統的なヒノキの産地。質が良いことを知ってもらい、住宅建材としても目を向けてもらえれば」と話している。

 問い合わせは名古屋東照宮、電話052(231)4010。

岐阜新聞Web


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