2012年6月8日
オンワード樫山を傘下に持つオンワードホールディングスは、高知県が推進する森づくり「協働の森づくり事業」で県、高知市、同市森林組合とパートナーズ協定を新たに結んだ。「土佐山オンワード“虹の森”」と名付けて2008年から実施してきた森林保全の期間が満了したため、新しく協定を締結して継続展開することにした。今回は2015年3月までとなる。
土佐山オンワード“虹の森”は、高知市内の45.4haの森林。スギ73%、ヒノキ27%の樹種構成になっている。オンワードホールディングスはアパレル業界で初めて、2008年11月にパートナーズ協定を締結。年2回、定期的にグループ社員が間伐をはじめとした森林再生のための活動を行うと同時に、地域との交流を深め、森林保全を進めてきた。新たな協定によって活動を3年間延長する。
高知県の協働の森づくり事業は、森林率が84%と日本一の同県が、協定を結んだ企業などとともに、手入れの行き届いていない森林を再生させる取り組み。土佐山オンワード“虹の森”に対しては、県から181tのCO2吸収証書が授与されている。2009年度の間伐などの活動によって、2009年4月1日~2011年3月31日の2年間に吸収するCO2量が181tになったと県が認証した。
オンワードグループは、環境保全を経営課題に位置付け、「この地球(ほし)を想う。この服をまとう」をコンセプトに各種の取り組みを展開。着なくなった衣料品を回収してリサイクル・リユースする循環システムの構築を目指しているほか、不要になって土に埋めると1年で分解されるジャケットを販売している。森づくりも重要な環境活動の1つとして力を入れていく。
タグ: 四国, 国内 :: IN JAPAN, 間伐, 高知