ひと足先に飾り付け 「日本初の地」にツリー 

2011/11/30

函館の森林の再生と活用を考える会(木村マサ子代表)は28日、函館元町ホテル(大町4)前に間伐材を使った市民ツリーを初めて制作した。会員らは国内で初めてクリスマスツリーが立てられたとみられる153年前に思いをはせ、設置作業に取り組んだ。

 同会は「はこだてクリスマスファンタジー」開催に合わせて毎年、同イベント会場で間伐材を利用した市民ツリーを制作している。昨年、木村代表が史料から1858年に日本初のツリーが立てられたと推定。「日本で初めてクリスマスツリーが立てられた地」をPRしようと、今年から同ホテル前でのツリー設置も決めた。

 ツリーは高さ約5メートルで、スギの枯損木(こそんぼく)2本と間伐15 件材10本を組み合わせた。市内の保育園2園の年長児計20人がシールやビーズで装飾した赤い浮きと、イラストや願い事を書いたメッセージカードをツリーに飾り付け、会員らがしっかりと地面に固定した。ツリーが完成すると、園児は「しずかなクリスマス」など2曲を歌い、完成を喜んだ。

 愛らしいサンタクロースの絵に「サンタさん、まってるよ」とメッセージを添えた谷地頭保育園の水野隼(しゅん)君(6)は「プレゼントを持ってきてほしいな」と願いを込めていた。

 同ホテル前のツリーは12月25日まで毎日、日没から午後11時まで点灯している。(野長瀬郁実)

北海道新聞


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