住民の社会奉仕を記録に/朝日山森林公園を守る会

2011/10/10
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1988年に開園した香川県三豊市高瀬町の朝日山森林公園。管理しているのは、開園と同時に発足した「朝日山森林公園を守る会」(貞広茂樹会長)の会員約50人だ。設立から23年、現在、概要や活動の記録をまとめた記念誌を作成している。

 発案者は前会長の大西良一さん(84)。編集委員の中心になって作業を進めている。「樹木や資料館の建設費など公園に必要なものは、ほとんどが地元住民や企業からの寄付。歴史を記録に残すとともに、皆さんへの感謝の気持ちを込めた冊子にしたい」と大西さん。

 朝日山にはミカン畑があったが、管理が難しく荒廃してしまった。土地の有効活用と住民憩いの場を設けるため再開発で公園に。45種2万1千本の植樹や遊歩道の整備は地元住民の手作業。開園後は、同会が月2回手入れしている。近隣小学校新入生のハナミズキ植樹も毎年恒例だ。

 大西さんは「地域のお役に立てればと、楽しく活動を続けています。素人ながらも工夫を凝らして、木々を世話してきました」と話す。会員の努力が実り、緑と触れ合える手づくり公園が完成した。

 記念誌は年内に発行予定。会員や住民の思いが詰まった1冊になりそうだ。

(ライター・鎌田佳子)

四国新聞社


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